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睡眠時無呼吸症候群

日中の眠気が強かったり、いびきや無呼吸を指摘されたりしたことはありませんか? それは、もしかしたら「睡眠時無呼吸症候群」かも知れません。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは代表的な睡眠障害の1つであり、夜中に何度も無呼吸状態が繰り返される病気です。その他の症状は日中の強い眠気、熟睡感がない、集中力の低下などがあげられます。

また、高血圧症などの生活習慣病を合併していることも少なくありません。一晩の睡眠で10秒以上の呼吸停止が30回以上、または1時間に5回以上の無呼吸が起こる場合は「睡眠時無呼吸症候群」の可能性もあるので、早めに病院を受診しましょう。

なお、睡眠時無呼吸症候群の検査(ポリグラフ検査)は受けられる医療機関が限られているので、事前に確認しておいた方がいいです。

睡眠時無呼吸症候群は怖い!

睡眠時無呼吸症候群は怖い!睡眠時無呼吸症候群の怖さの1つは、日中の強烈な眠気による事故です。作業能率や集中力の低下によってあらゆる事故を招きやすく、実際に重症の睡眠時無呼吸症候群患者の約13%が居眠り運転事故を起こしているとか。

さらに怖いのは睡眠中の呼吸停止によって酸素が不足したり、睡眠不足から血液がドロドロになって生活習慣病(高血圧や糖尿病、心疾患、脳卒中など)を招いたりすることです。

他にもさまざまな病気との関係が指摘されているので「たかがいびき」と放置せず、早めに対策をねるようにしてください。

症状 合併症
睡眠中の呼吸停止 肥満
大きないびき 高血圧症
熟睡感がない 狭心症
起床時の頭痛 糖尿病
集中力低下 うっ血性心不全
ED 睡眠に関した不整脈
抑うつ 認知障害

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睡眠時無呼吸症候群の原因

睡眠時無呼吸は、空気の通り道(気道)が閉塞することによって起こります。この原因として首周りの脂肪沈着や扁桃肥大、アデノイド、舌が気道へ落ち込む、舌が大きい、鼻が曲がっているなどがあげられます。

また、「睡眠時無呼吸症候群=肥満の人がなる病気」と考えられてきましたが、日本人の場合はこれに該当しません。肥満の関与は全体の60%に過ぎず、他はアジア人に共通した骨格的な特徴(顎が小さい、顔面の奥行きが狭いなど)が危険因子となっています。

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睡眠時無呼吸症候群の治療

マウスピース最も安全、かつ確実な治療法として「CAPA療法」があります。これは睡眠中に鼻マスクを装着し、持続的に圧力を加えることで上気道を開く方法です。

他にも下あごを前に出すようなマウスピースを用いて気道の閉塞を防いだり、外科的手術によって気道を広げたりする方法があります。

また、治療を効果的に行うためにも生活習慣(肥満など)の改善に努めてください。

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ドライバーの方へ

酒気帯び運転は法律でも禁じられている上、事故を起こしやすくなる・・・ということは誰もが知っているはず。しかし、ほろ酔い運転の人より、重症の睡眠時無呼吸症候群患者さんの方が交通事故を起こす可能性が高い・・・ということをご存知でしたか?

2003年に発生した山陽新幹線の事故を受けて、交通関係でも睡眠時無呼吸症候群の検診が行われるようになりました。しかし、実際に受診にまで至ったケースは少ないとされています。中には「睡眠時無呼吸症候群」と診断されることによって、仕事を外されるのではないか・・・と恐れている人もいるとか。

しかし、眠気を抱えたままの運転や仕事の方がよっぽどリスクは高いといえます。病院では患者さんの立場を考慮し、さまざまなことがスムーズに行くよう親身になってくれるはず。まずは専門医を受診し、相談してください。

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