睡眠障害ガイドブック
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レム睡眠行動障害

隣で眠っていたはずの家族、あるいは恋人がいきなり暴力をふるってきたら・・・あなたはどう思いますか? 多くの人は、相手に対して怒りを覚えるでしょう。しかし、それはもしかしたら「病気」かも知れません。

レム睡眠行動障害とは

レム睡眠行動障害とは睡眠中、夢体験と同じ行動をとってしまう病気です。健康な人であれば、レム睡眠中には骨格筋が弛緩して動きません。しかし、レム睡眠行動障害ではこの抑制機構が障害されるため、夢の中での行動がそのまま現実の行動となって現れてしまいます。

大声で寝言をいったり、腕を上げて何かを探すしぐさをしたり、ひどいときには殴る・蹴るなどの暴力を振るうことも。症状が強いケースでは起き上がって歩き回る、窓から飛び出して怪我をする、ベッドパートナーに怪我をさせるなどの危険を伴うこともあります。
症状がひどいようであれば、早めに病院を受診したほうがいいです。

「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」

「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」人間は眠っている際、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」という2つのタイプの睡眠を繰り返しています。

レム睡眠はからだが深く眠っているにもかかわらず、脳が起きているような状態です。そのためよく夢を見たり、眼球がキョロキョロ動いたりします。

一方、ノンレム睡眠は脳が眠っている状態です。眠りの深さによって4段階に分けられ、浅い眠りから深い眠りへと進み、深さのピークを過ぎると今度は逆に深い眠りから浅い眠りとなり、そのあとレム睡眠へと移行します。夢はほとんど見ず、もし見たとしても覚えていないことが多いでしょう。

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レム睡眠行動障害の原因

原因がわからないことも多いのですが、約半数例には中枢神経の疾患がみられます。特にパーキンソン病やレビー小体病、他系統萎縮症などで高頻度にみられ、これらの神経疾患の発症に先立ってレム睡眠行動障害がみられることもあるようです。

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レム睡眠行動障害の治療

レム睡眠行動障害の治療治療としては誘発因子の除去(禁酒など)と薬物療法があり、後者においては抗てんかん薬「クロナゼパム」が有効です。服用を開始後1週間ほどで約8割の人は異常行動がなくなったり、頻度が減少したりします。

これで症状が十分に改善されない、あるいは副作用が問題とされる場合には不眠治療に用いられることがあるホルモン剤「メラトニン」を投与すると良好な結果が得られるそうです。

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夢遊病とは違う!

レム睡眠行動障害では、寝言や睡眠時の異常行動が本人の見ていた夢と一致します。また、異常行動中に覚醒させることも容易であるため、本人に夢の内容を確認しておくといいでしょう。

一方、睡眠時の異常行動としてよく知られている「夢中遊行症(夢遊病)」は覚醒させることが困難な上、行動中の記憶はほとんどありません。これが両者の違いであり、重要な診断基準となります。

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