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ナルコレプシー

商談中やデート中、相手が突然眠ってしまったら・・・どう思いますか? ここでは日中眠くなる病気、過眠症の中でも代表的な「ナルコレプシー」についてご紹介します!

ナルコレプシーとは

ナルコレプシーとは寝る時間が遅いなど、生活リズムの乱れから日中に眠気を感じる人は多いでしょう。どんなに眠くても「今眠ってはいけない」という状況下でこらえることができるなら、それは正常な眠気といえます。

一方、耐えることができない眠気に襲われるのが「ナルコレプシー」です。その眠気は“丸3日間徹夜したあとのような眠気”と表現されるほど強烈で、会議中や商談中など、通常では考えられないシチュエーションにおいてさえも眠り込んでしまいます。

また、強い喜怒哀楽をきっかけに手足の力がカクンと抜ける「情動脱力発作(カタプレキシー)」や金縛り、寝入りばなの幻覚なども特徴です。ナルコレプシーの患者は1000〜2000人に1人とされ、そのうち70%が10歳代で発症しています。しかし、この病気に気付いていない人も多く、実際の患者数はもっと多いといえます。

ナルコレプシーは誤解されがちな病気!

ナルコレプシーの辛いところは、周囲から誤解を受ける点です。本人の意識とは無関係に大事な会議や商談中に眠ってしまうため、周囲に悪い印象を与えかねません。目が覚めているときは実力を発揮できても、断続的に眠気が襲ってくるので「集中力に欠ける」「記憶が断片的になる」「事故や作業ミスを起こしやすくなる」など、進学や就職にも悪影響を及ぼすでしょう。

また、喜怒哀楽をきっかけに全身の力が抜けたりするので人と会うことを躊躇し、精神的にも辛い状況に追い込まれてしまいます。ナルコレプシーの患者に必要なのは、まず家族や友人、周囲の人間が病気について知り、患者本人がどんなに辛い状況であるかを理解してもらうことです。

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ナルコレプシーの原因

残念ながら、この病気の原因はまだハッキリと特定されていません。しかし、白血球の血液型(HLA)を調べると、この病気にかかっている人には特定のタイプが多いため、何らかの体質的要因が発症に関与していることが考えられています。また、最近になって「オレキシン」という脳内物質の低下がこの病気の発症に関わっていることがわかってきました。

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ナルコレプシーの治療

ナルコレプシーの治療ナルコレプシーは根本的な原因が明らかになっていないため、根治させる方法はまだわかっていません。

「眠れない」という症状では内科を受診する人が多いようですが、ナルコレプシーはあくまで睡眠をコントロールする脳の機能に異常をきたす病気です。

よって、まずは神経科や精神科を受診するといいでしょう。睡眠障害を専門に扱う医療機関であれば、なおのこと安心です。

治療としては夜間ぐっすり眠るための睡眠薬、昼間は眠気を覚ますための精神刺激薬などを使い、昼夜にメリハリをつけるようにします。また、日常生活では休み時間に20分程度の仮眠をとるといいでしょう。

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過眠症はナルコレプシーだけじゃない!

過眠症はナルコレプシーに限らず、特発性過眠症や反復性過眠症、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群、概日リズム睡眠障害などがあります。

いずれも日中に耐え難い睡魔が襲ってきて、ところかまわず居眠りしてしまうため、周囲からは「怠け者」「やる気がない」などというレッテルを貼られてしまいがち。

しかし、実際には怠け者でも、やる気がないわけでもありません。過眠症は医学的にも証明されている、立派な病気なのです。

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