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むずむず脚症候群

脚がむずむずして眠れない・・・脚の病気とか、皮膚の病気? それとも、ただの気のせい?? いえ、それは「むずむず脚症候群」という神経の病気かも知れません。

むずむず脚症候群とは

むずむず脚症候群とはその名の通り、脚がむずむずして不眠になるケースです。眠ろうと床に就くと、脚に「むずむず感」「何とも表現しがたい不快感」「虫が這うような感じ」などの異常な感覚が生じ、じっとしているのが辛くて入眠できません。

これらの症状はからだを動かすことによって多少改善しますが、安静にしていると再び現れます。30代以降に発症することが多く、女性に多い睡眠障害の1つです。

また、妊娠や貧血、リウマチ性関節炎、尿毒症などの場合によく見られます。

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悩んでいる人は少なくない!

悩んでいる人は少なくない!さまざまな報告がありますが、欧米では5〜15%とされています。それに比べると、日本人の罹患率は比較的少ないといえるでしょう。

それでも人口の3〜4%、約200万人が苦しんでいると推定されています。しかし、「むずむず脚症候群」という病気はまだ広く認知されておらず、多くの潜在患者が存在するとしたら・・・患者数はもっと増えるかも知れません。

実際、インターネットを使った調査によると有病率は6%にものぼります。また、不眠症患者の10人中1人に「むずむず脚症候群」を訴える人がいるそうです。

むずむず脚症候群の原因

原因はまだ明らかになっていませんが、神経細胞を興奮させる神経伝達物質「ドーパミン」の機能低下説が最も有力です。ドーパミンは脳を覚醒させて快感を生み出したり、精神活動を活発化することに関与したりするほか、手足を動かすなどさまざまな運動をするときに潤滑油のような働きもします。

一方、鉄はドーパミンを合成する際に働く酵素にとって欠かすことのできない物質です。その鉄が欠乏したり、その他の理由でドーパミンがうまく働かなくなったりすると「むずむず脚症候群」の症状が現れると考えられています。

なお、むずむず脚症候群の約80%は原因が明らかではなく、残りの約20%は原因となる病気や身体条件、誘因が疑われるものです。

鉄欠乏性貧血や葉酸欠乏、ビタミンB欠乏、慢性腎不全、胃切除後、うっ血性心不全、関節リウマチ、多発性神経炎、脊髄疾患、パーキンソン病、妊娠中などの人に起こりやすく、また一部の抗うつ薬やバルビタール系薬剤の離脱期、カフェインなども誘因とされています。

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むずむず脚症候群の治療

むずむず脚症候群の治療まず、日常生活で誘発因子となるカフェインやアルコールを避けるのが第一です。また、就寝前に脚をマッサージして、筋肉のこわばりを取ると改善されることも。

日常のケアで改善されない場合は抗てんかん薬の一種「クロナゼパム」、あるいはドーパミン機能の促進剤をごく少量使用します。これらの治療によって、日常生活を支障なく送れるまでには改善されるでしょう。

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まずは病院を受診しよう!

むずむず脚症候群は筋肉や皮膚の病気ではなく、中枢神経の障害によって起こる病気です。さらには、中枢神経系に作用して筋肉の動きを抑える薬(パーキンソン病の薬剤や抗けいれん薬など)が有効なことも判明しています。それらの薬について詳しいのは内科でも精神科でもなく、神経内科です。

不眠が強い場合には神経内科医に相談して、服薬を試してみる価値があるでしょう。なお、むずむず脚症候群の診断には特別な検査を要しません。症状と経過の詳細を述べ、似たような症状を起こす他の病気を適切に除外することでほぼ診断することができます。

この病気であることが確実であれば血液検査などによって腎機能や血液中の鉄欠乏状態などを把握し、むずむず脚症候群を起こし得る病気がないかどうかを調べます。場合によっては睡眠検査を行い、他の病気がないかどうかを確認することも。

むずむず脚症候群の症状は治療によって大きく改善されるため、気になる症状がある人は早めに病院を受診しましょう!

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