睡眠障害ガイドブック
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睡眠障害の治療には、「睡眠薬を使わない治療」と「睡眠薬を使う治療(薬物療法)」の2つがあります。ここでは、それぞれの治療法について詳しく見ていきましょう!

睡眠障害はどうやって治すの?

まずは生活習慣を見直し、適正な睡眠リズムを保つようにします。そのためにも睡眠環境を整える、食事や嗜好品に注意を払う、適度な運動をするなどの生活指導は欠かせません。それでも症状が改善されない場合には、薬物療法や非薬物療法を行います。

薬物療法 睡眠薬を用いた治療法。
非 薬 物 療 法 精神療法 睡眠障害を引き起こしている精神的ストレスや過度の不安、悩みなどを取り除く治療法。
睡眠制限療法 少しでも長く寝たい・・・という思いから、必要以上に長時間寝床で過ごしている人に対して、就床時間とからだの要求する睡眠時間との差を減少させる治療法。
リラックス療法 就寝前に自律訓練法を行ったり、リラックスした時の脳波が出るようにコントロールしたりする治療法。
高照度光療法 睡眠時間帯が社会生活にとって望ましい時間帯とずれてしまっている人に対して、2500〜3000ルクスの高照度光を照射することで生体リズムを人為的にずらす治療法。

睡眠薬にはどんな種類があるの?

睡眠薬にはどんな種類があるの?現在、睡眠薬としては「ベンゾジアゼピン系」と「非ベンゾジアゼピン系」の2種類がよく用いられています。

以前はバルビツール酸系や非バルビツール酸系の睡眠薬が使われていましたが、今は特殊な場合(手術前の麻酔など)を除いてほとんど使われていません。

睡眠薬は作用時間の短いもの〜長いものまで4種類に分けられ、症状にあわせて最も適したものが処方されます。

なお、全国の薬局・薬店で購入できる「睡眠改善薬」は病院で処方される睡眠薬と異なり、抗ヒスタミン剤である塩酸ジフェンヒドラミンを配合し、催眠作用を発揮させるのが特徴です。

種類 作用時間 特徴
超短時間型 2〜4時間 別名「睡眠導入剤」と呼ばれ、薬の作用がすぐに現れます。その分、持続時間も短いので翌朝まで作用が残りません。寝つきの悪い「入眠障害」などによく用いられます。
短時間型 6〜12時間 6〜12時間 作用が現れるまでにかかる時間は比較的短く、持続時間も短めなので「入眠障害」や「熟眠障害」などによく用いられます。
中間型 12〜24時間 作用が現れるまでにかかる時間は比較的長く、持続時間も長いのが特徴です。「早朝覚醒」などによく用いられます。
長時間型 24時間以上 薬の分解に時間がかかるため、起床後も薬の作用が続きます。うつ病に伴う不眠などによく用いられます。
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睡眠薬の副作用

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬には、以下のような副作用があります。気になる症状が現れたらすぐ医師に相談し、薬の量や種類を調整してもらいましょう。

持ち越し効果 睡眠薬の作用が翌朝以降も持続してしまう現象です。午前中の眠気やふらつき、脱力、頭重感、倦怠感などを伴うことがあります。
記憶障害 睡眠薬を多量に飲んだり、アルコールを併用したりすると軽い記憶障害がみられることもあります。
筋弛緩作用 睡眠薬には筋肉を弛緩させる作用があり、高齢者ほどこの作用が強く影響します。ふらつきや転倒の原因となるので、注意が必要です。
奇異反応 上機嫌で抑制を欠いた行動をとったりすることがありますが、これは極めてまれです。
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睡眠薬服用時の注意点

睡眠薬服用時の注意点高齢者や持病(高血圧や糖尿病など)を持っている人は、複数の薬を服用していることが多いので注意が必要です。

具体的にはマクロライド系の抗菌薬やカルシウム拮抗薬、胃潰瘍の治療で用いられるH2ブロッカーなどは一緒に服用すると睡眠薬の分解が遅れるなどして、作用が強く現れることも。

睡眠薬を飲む前に、まずはかかりつけの医師や薬剤師に確認してみてください。また、睡眠薬とアルコールを一緒に飲むと、互いの作用が強く現れてしまうこともわかっています。

よって、睡眠薬を飲んでいるときには絶対にアルコールを飲んではいけません。アルコールに限らず、カフェインが含まれている飲み物(コーヒーや紅茶など)も要注意です。カフェインは覚醒作用とともに、利尿作用も有しているので、摂取する時間帯などに配慮する必要があります。

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睡眠薬のアレコレ

睡眠薬には、さまざまな「誤報」が付きまとっています。誤報に振り回されず、正しい知識を持って服用しましょう!

睡眠薬はやめられない?

以前、使用されていたバルビツール酸系の睡眠薬には「依存性が強くてなかなかやめられない」といった問題点がありました。

しかし、現在使われているベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬には習慣性がなく、安全に使うことができます。

もちろん、いくら安全といっても薬である以上は勝手にやめたり、多く飲んだりすることは禁物。医師の指示に従い、用法・用量を守って正しく服用しましょう!

睡眠薬を飲むと呆ける?

「睡眠薬を服用すると呆ける」というのは間違った認識です。確かに、睡眠薬の影響が翌朝まで残り、ボーっとしてしまうことはあるかも知れません。しかし、これはあくまで睡眠薬の「持ち越し効果」であり、「頭が呆ける」とは全く意味が異なります。

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